今回はギター初心者におすすめのマルチエフェクターを紹介していきます。
「低価格」「音の良さ」などを意識して選んでいますので、是非参考にしていただければと思います。
1.マルチエフェクターとは?
そもそもマルチエフェクターとはどんなものかについて簡単に説明します。
1-1.そもそもマルチエフェクターとは?
1-1.そもそもマルチエフェクターとは?
エフェクターには「コンパクトエフェクター」と「マルチエフェクター」の2種類が存在します。
コンパクトエフェクターもマルチエフェクターも「楽器の音を変える機械」ですが、コンパクトエフェクターは「1つの種類にしか音を変更できないのが特徴」です。そのため、コンパクトエフェクターはたくさんの種類を揃えないと1パターンしか音しか使えません。
マルチエフェクターは「複数のエフェクターを搭載した機械」というイメージで、デジタル的にコンパクトエフェクターの音を再現してたくさんのエフェクターを1つの機械にまとめた製品です。
コンパクトエフェクター
マルチエフェクター
マルチエフェクターがあれば家でヘッドフォンを繋いだり、スマホやパソコンと接続して音楽を流してギターと一緒に弾いたりできるので、ギター初心者にはマルチエフェクターをおすすめします。
これだけ見ると「コンパクトエフェクターの何が良いの?」と思うかもしれないですが、「このコンパクトエフェクターはこの音」と決まっているので、明確に自分の出したい音が決まっている場合には、その製品を買えば間違いないというのが利点です。
2.おすすめのマルチエフェクター(5選)
値段が約1~2万円のおすすめマルチエフェクターを5つ紹介していきたいと思います。
2-1.ZOOM ( ズーム ) / G1X FOUR(約1万円)
2-2.NUX ( ニューエックス ) / MG-300(約1万6千円)
2-3.ZOOM ( ズーム ) / G3Xn(約2万円)
2-4.MOOER ( ムーアー ) / GE150(約2万円)
2-5.BOSS ( ボス ) / GT-1(約2万円)
2-1.ZOOM ( ズーム ) / G1X FOUR(約1万円)
ZOOM社から発売されている G1X FOUR はなんと1万円を切る価格で購入することができます。
はじめからメーカー側で40種類のサウンドが作られているので、その中から好きな音があればそのまま使うことができます。
また、そのサウンドを自分でいじって編集することもできるので、とにかく簡単に安く済ませたいという方には非常に良いかもしれません。
G1X FOURには、アンプをデジタル的に再現した「アンプモデル」が13種類入っています。これだけ種類があれば様々なジャンルに向いたアンプが見つかるかと思います。
また、60種類以上のエフェクターを搭載しているので、色んな曲で使用されているエフェクトを自分で出すことが出来るのではないでしょうか。
※ワンポイント
G1X FOURは、ジャズやブルースなど、あまり歪んでいない綺麗な音色を出すことが得意な製品かと思います。
ロックやハードロック、メタルなどのジャンルを好まれる方には少々物足りない音になるかもしれません。
2-2.NUX ( ニューエックス ) / MG-300(約1万6千円)
NUXというメーカーは、ここ最近耳にするようになりました。
しかし、今回紹介する中では一番オススメのマルチエフェクターです。
この音と機能は正直なところ10万円を超えていてもおかしくないと思うのですが、なんと16000円という破格になっています…。
何がオススメかというと、とにかく「音質が良い」という点です。
この価格帯でここまで良い音が出るマルチエフェクターは他にないです。他にも録音の際に便利な「リアンプ」という機能がついています。「良いテイクが録れたけど音作りがイマイチ」という際に、リテイクをしなくても何度でも音作りをやり直せるという機能です。
オリジナル曲や弾いてみたなどをやっていると100%の人が欲しいという機能です…。
どんなジャンルにも対応出来るような音の特性なので是非検討してみてはいかがでしょうか。
※ワンポイント
IR(インパルスレスポンス)と呼ばれる機能を使用すれば、より本物のアンプに近いようなサウンドに近づけることができます。
キャビネットシミュレーター(CAB)と呼ばれる設定部にIRを読み込ませることで適用ができます。
IRは、プロが販売しているものや有志が無料で配布しているものなどがありますので、興味がある方は調べてみてください。
2-3.ZOOM ( ズーム ) / G3Xn(約2万円)
G3XnはG1X FOURの上位機種になります。
エフェクトの種類の増加、設定の自由度が向上しています。
少々サイズが大きくなっていますが、操作性なども向上しています。
マルチエフェクターには、各メーカーそれぞれに特性のようなものがあります。
個人的にはZOOM社のマルチエフェクターは、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトとクリーンサウンドが他のメーカーよりも綺麗で得意な印象です。
ディストーションなどの歪みをメインに使用する方は、別のメーカーを選択した方が満足できるのではないかと思います。
2-4.MOOER ( ムーアー ) / GE150(約2万円)
近年マルチエフェクター業界を賑わせているメーカーMOOERのGE150になります。
この製品はロック、ハードロック、メタルなどを好まれる方には超オススメです。
IRにも対応しているので本物のアンプに近いリアルなサウンドを出すことができます。
GEシリーズは、GE100,GE150,GE200,GE250,GE300,GE300 lite とたくさんのシリーズがあります。GE200以降になるとより多彩な機能が利用出来るようになりますが、GE150は必要最低限の機能に絞った一番コスパの良いモデルです。
一度デモサウンドなどを視聴して音を確認してみると、「GE150の音の良さ」がわかるかと重います。
※ワンポイント
クリーントーンやクランチトーンの音作りは少々苦手な製品なので、シングルコイルのギターよりはハムバッカーのギターを所持している方におすすめのマルチエフェクターです。
2-5.BOSS ( ボス ) / GT-1(約2万円)
エフェクター業界の大御所BOSSのマルチエフェクターです。
GT-1はオールラウンドな優等生で、エフェクトの品質からアンプモデルの再現性まで安定感があります。買っても失敗はしない製品と言って良いでしょう。
アーティストが作った音や、各ジャンル向けに作られた音などを「BOSS TONE CENTRAL」で配布しているので、これを利用すれば自分で音作りをしなくても、プロの音をそのまま利用できます。
■BOSS TONE CENTRAL
http://bosstonecentral.com/jp/liveset/category/gt-1/
また、音楽ジャンルから音色を検索できる「EASY SELECT機能」などが搭載されているので、初心者にも優しい作りになっています。
まったく音作りがわからずマルチエフェクターを買っても何をしていいのかわからないという方にGT-1はオススメです。
今回は初心者におすすめのマルチエフェクターについて紹介させていただきました。
ひと昔前までは1万円ほどのマルチエフェクターだと実用レベルには至らなかったのですが、現代のマルチエフェクターは本当に音が良く機能も多彩です。
ライブ用にはもちろん、マルチエフェクターは練習をする際にも非常に便利なので1台購入してみることをおすすめします。
モチベーションも上がり上達速度UPにもつながってくるかと思います。