コーヒーはコーヒー豆の種類や品質、焙煎具合などによって味が大きく変わりますが、豆を挽く粗さや均一性、お湯の注ぎ方や道具によっても大きく味が変化します。
その中でも意外と軽視されがちな豆を挽くという工程ですが、美味しいコーヒーを淹れる上で非常に重要な部分となります。
また普段何気なく使っているドリッパーやフィルター、ケトルについても味を良くする上で非常に重要な役割を担っています。
今回は値段・手入れ・品質などの目線からおすすめの手動コーヒーミルと美味しく淹れるために必要なアイテムを紹介します。
1.TIMEMORE C3 Max PRO
均一な豆を挽くことができるコーヒーミルで近年話題のTIMEMOREシリーズ。
「TIMEMOREのコーヒーミルで挽いた豆で抽出したコーヒーが美味しすぎる」と言った声が多く散見されます。
TIMEMOREにはC2とC3の2世代があり、それぞれにProやMAXProなどの型番が存在し、C2からC3になり刃の形が五角形から六角形になりより均一な大きさで豆を挽くことができるようになりました。PROやMAXProの型番の違いは、「ハンドルが折りたためるか(収納時に便利)」と「豆容量の違い(25g、30g)」です。
色々な意見はありますが、C2とC3では味に大きな差は出ないという意見が多くありますが、収納時にハンドルが邪魔というのは本当によくある問題なので、個人的にはPROシリーズをおすすめします。
容量や収納などにこだわらず、美味しいコーヒーを飲みたい!という方はC2が値下がりをして6,000円ほどで購入できるのでオススメです。
1-2.HARIO(ハリオ) MSS-1TBコーヒーミル セラミック
非常に扱いやすくコンパクトで洗いやすいセラミック製のコーヒーミル。豆の粗さはネジを回すだけで調整でき、1度で約2人分のコーヒー豆を挽くことができます。価格が2000円ほどのため、絶対に1つ持っておいて損はないです。
挽いた豆が落ちる部分が透明となっているので、どれくらいの量を挽いたのかをすぐに確認できるのが便利で、透明になっていることで洗ったあとに水滴が残っていないかが一目でわかるのが何気に便利です。豆を挽く際に回す持ち手部分も分離式となっているので持ち運びにも困らないです。
まずコーヒーミルが欲しいという方には自信を持ってオススメと言える商品!!
3.CAPTAIN STAG UW-3501
キャンパーご用達のセラミック製コーヒーミル。セラミック製の刃でコンパクトかつシンプルな見た目で非常に人気の製品です。
持ち運びを視野に入れた製品となっており、ステンレス製で汚れが付きづらく、水洗いも可能なため衛生面も安心です。
豆を挽く際に回すハンドルが本体部と別々になっているので、収納もしやすくなっており、本体サイズも女性の手のひらにもスッポリと収まるサイズ感になっていて力を入れやすい設計になっています。ただし本体に入る豆容量が17gのため、2人分(20~25g)を挽こうと思うと一度豆を追加する手間がある点は注意が必要です。
4.カリタ Kalita KH-3
有名なコーヒー機器総合メーカー カリタ(Kalita)が出しているコーヒーミル。オシャレな見た目とコンパクトさでリーズナブルな価格設定。鉄と木製の本体でインテリアとしても活躍できるのが良い点です。
鉄製のカッターのため、豆を挽いている時の感触はセラミック製の物よりも手ごたえを感じます。部品が細かく、本体が鉄と木製で出来ているため水洗いはできないことと、豆の投入口に蓋が無いためホコリが入りやすくなっています。実用性よりも見た目を重視した方向けのコーヒーミルと言った印象です。
5.メリタ MJ-0503
メリタ(Melitta)も有名なコーヒー機器総合メーカーです。MJ-0503は低価格ながらもアンティークな見た目を実現したコーヒーミルで、コーヒーミルといえばこの見た目や形をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
こちらも鉄製のカッターと木製の本体のため水洗いが出来ないこと、豆の投入口に蓋が無いためホコリが入りやすくなっているというデメリットもありますが、置いておくだけでも画になるため、インテリアとしても良いのではないでしょうか。
6.ポーレックス コーヒーミル2
自宅からアウトドアまで幅広く利用できるのがポーレックスのコーヒーミル。品質の良さに定評があり、豆を均一の大きさで挽けるため味わい豊かなコーヒーを抽出できます。
分解しても部品が4つだけとなっており、洗う手間や組み立ての手間が少ないのも人気の理由です。また、1回で30gの豆を挽けるので2~3人分の豆を一度で挽けるのも魅力です。
抽出する時の道具も大事
ドリップコーヒーを抽出するには「ドリッパー」「ペーパーフィルター」「ドリップポット」が必要になります。
実はこれらの道具にも美味しいコーヒーを淹れる要素が詰まっています。
ドリッパー
ドリッパーには主に次の違いがあります。
・素材
・形
・穴の数
【素材】が変わることでお湯を注ぐ際に伝わる温度が変化します。プラスチック製なのか陶器製なのかステンレス製なのか、実は見た目だけでなく機能差まであります。
【形】には円錐型とおうぎ形のドリッパーがありますが、円錐型はお湯を入れると下部に染みわたり濃い味から順番に落ちやすくないます。おうぎ形は浸り具合にムラが出来るためあっさりとした味わいで抽出しやすいという特徴があります。
【穴の数】が変わるとお湯が粉に浸る時間が変わり味のコクやまろやかさに影響します。円錐型は穴が1つが基本ですが、おうぎ形は3つが基本であったり他にもたくさんの種類があります。自身が好きな味がどちらかを試すのも非常に楽しいです。
ペーパーフィルター
ペーパーフィルターはドリッパーの形に合わせて円錐型用、おうぎ形用を購入します。あまり気にされない部分ですが、実は100円ショップなどで売っているペーパーフィルターとメーカーから発売しているペーパーフィルターでは紙の厚みや手触りが結構違います。個人的な意見ですが、メーカー製のペーパーフィルターの方が少々厚くできており、濃厚な味わいを出しやすく、薄いペーパーフィルターはスッキリとした味わいが出しやすくなっているかと思います。
使う豆が深入りで想像以上に苦い時などには、フィルターを薄手のものにしてみるだけでもスッキリした味わいに変えることができます。
ドリップポッド
ドリップポットは注ぎ口が細くなっているコーヒー抽出用のポッドです。ドリップポッドに沸騰したお湯を移し替えることでコーヒーの抽出に適したお湯の温度(88~92℃)に近づけることができます。直接沸騰したお湯で抽出を開始してしまうと、コーヒー豆に含まれる余分な油分まで一緒に落とすことになるため雑味が増してしまいます。また、ドリップポッドを使用することでゆっくり一定の速度でお湯を注げるため、美味しいコーヒーを淹れるためにはマストのアイテムとなっています。
ドリップポッドにも色々な種類がありますが、家メインで使用するならケトルと一体になったドリップケトルがおすすめです。温度調節も可能で注ぎ口もドリップポッドと同じ形状をしているため、コーヒーを頻繁に淹れるときには絶対に持っておきたいアイテムのひとつです。我が家では普通のケトルとしてもドリップケトルを使っていますが、ドリップポッドもドリップケトルも注ぎ口が長く細い形状をしているため、小さなこどもやペットがいる家庭では置き場所に注意をする必要があります。
今回はおすすめの手挽きコーヒーミルについて紹介しました。
コーヒーミルは上を見ると50,000円を超えるものや2,000円で買えるものなどたくさんの種類があります。美味しいコーヒーを淹れるためには豆を砕く均一さや温度などが重視されますが、一般利用をする際にはコストパフォーマンスやコンパクトさ、手軽さなどが求められるのではないかと思います。今回おすすめした商品は一般利用に重きを置いた紹介となっています。
是非、優雅なコーヒーライフを!